「学習麻痺」とは⁉(2)

筒井 和之

2013年04月21日 00:00

Vol.2

みなさん、おはこんばんちわ!
( ´ ▽ ` )ノ「どんな成績の悪い生徒もなんとかしちゃうウルトラ家庭教師」の筒井和之です。前回に引き続き、学習麻痺のお話です。

§.3「学習麻痺」はなぜ発見が遅れるのか?

気が付いた時には、かなり深刻な事態になっている…。それが学習麻痺です。私がいつも思うのは、「なぜ、もっと早い段階で手を打たなかったのか?」という事です。しかし、経験を積むにつれ、その理由も段々わかってきました。

理由⒈生徒は…。

生徒にとって、理解不能な単元や科目があるという事は、秘中の秘なのです。かなり仲の良い友達にも打ち明ける事は稀です。なぜなら、なんとなくできない事はわかっているけど、どこがどうわかっていないかは、本人が一番わかっていませんから(笑)

お父さん、お母さん、ご自分の学生時代を振り返ってみてください。勉強のどこがわからないかという事を友達に事細かに明かした事はありますか?「おれ(わたし)、頭悪いからさ…。」くらいの相談はした事があるかも知れません。しかし、具体的じゃないですね。問題解決にはなかなか至りません。

友達に言わないくらいですから、親にも先生にも絶対に言いません。可能な限り隠そうとします。これは見事にどの生徒にも見られる現象です。「勉強ができない」という事は絶対悪である事はどの生徒もわかっていますから。

私たちの仕事はこの解きほぐしから始まります。

「僕は君の成績を上げるために来た。そのためには君がどのくらいできないか、どのくらいわかってないかを知る必要があるよね。だから、どんなに基本的な事をわかってなくても、それを隠さずに見せて欲しい。いいね?」

ここまで言っても、まだまだ隠そうとします(笑)そのくらい根は深いのです。

理由2.親は…。

そういう訳ですから、親は子供の学力を知る手段はテストの結果くらいしかありません。ここから親子の確執が始まります(笑)小学生だと単元ごとのテストくらいで、定期テストがありませんから通知表くらい。もっとわかりにくいものになります。

だからと言って、テストの点数や通知表の数字だけですべてを判断はできません。それらの数字からは絶対に見えないモノがあります。

それは…。

「どこから(いつから)そのつまづきがはじまったか?」

という事実です。通知表やテストの結果はあくまで「現時点での評価」です。問題の解決には「どこからわからなくなっているか?」の追及が不可欠です。そこを踏まえてかからないため、多くの悲劇が発生します。

最大の悲劇は親子共々「点数さえ取れればいい」という意識に陥ってしまう事です。何のために私達は学習するのでしょうか?そこが見えなくなってしまうととてつもない本末転倒が起こるというのに…。

子供は基本ができていないのに、学習スタイルは学力に繋がらないただの作業に終始するようになり、親は子供が机に向かってさえいれば、安心する。机に向かっていなければ「勉強しなさい!」と叱咤する…。こうした状況は学習麻痺を促進しこそすれ、改善に向かう事は絶対にあり得ません。

なら、どうすればいいの?という声が聞こえて来そうですが…。
(以下次号)

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